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おねしょと夜尿症

おねしょと夜尿症の違い

おねしょは(夜眠っている間の尿もれ)夜間に作られる尿の量と、その尿をためる膀胱 の大きさとのバランスがとれていないために起こります。夜間に作られる尿量が多かった り、膀胱が小さすぎるとおねしょになります。 

5歳未満の乳幼児期に夜寝ている間におもらしすることをおねしょと言い、これはあた りまえの事ですが、学童期を過ぎても週の半分以上、おねしょをする事を夜尿症と言って います。 

 

夜尿症診療ガイドライン 2016では、夜尿症とは、5歳以降で月1回以上のおねしょが3ヶ月以上続くもの、と定義されています。夜尿症はアレルギー疾患に次いで2番目に多い小児の慢性疾患といわれています。5~9歳では約11%1012 歳では 4%13-15歳では 3%に夜尿症があると考えられています。 

夜尿症のタイプについて

次の3タイプがあります。夜間の尿量が多い多尿型、夜間の尿量が少ないのに膀胱が小 さいために夜尿をしてしまう膀胱型、夜間の尿量も多く、膀胱も小さい混合型。混合型が 一番治りにくい傾向が高いです。 ・お子さんがどのタイプの夜尿症なのか、夜間尿量(おむつ尿量+起床時の尿量)、がまん 尿量(ぎりぎりまでがまんした排尿量)=膀胱容量を測定してみましょう。(いずれも 200-250ml が標準です) 

起こさない、あせらない、おこらない、成功したらほめてあげる事がお子さんへの接し方 の原則です。

まずは生活改善から始めましよう

寒さ対策をして、早寝、早起きをし、規則正しい生活リズムを確立しましょう。夕食の 塩分摂取を控え、早めの時間に摂取し、その後の水分摂取はコップ1杯程度と控えめにし て、就寝までの時間を2時間以上とりましょう。寝る前にトイレに行くことを忘れずに。 また、便秘にも気をつけましょう。 それでも夜尿がかわらず続く時には相談してください。

 

夜尿症は子どもの自尊心を低下させ、自信をなくしたり、学校生活や友人関係、兄弟間 に影響を与えることがあります。 

眠ってからすぐに夜尿がみられる時、一晩に 2-3 回排尿がある時、毎日水分をたくさん 飲む、日中におもらししたり、頻尿があったり、排尿後すぐにおもらしをしてしまうよう な場合には、早目に受診された方がよいでしょう。

 

下記問診票を記入の上、ご来院ください。