子宮頸がんは、発がん性のHPV(ヒトパピローマウイルス)が原因で、性交渉で感染するといわれています。
ワクチンを10代の早い時期に接種することで、子宮頸がんの予防ができます。
小学校6年生から高校1年生相当の女子 |
定期接種 シルガード9価
① 15歳未満は2回接種
初回接種から6ヶ月後に2回目
②15歳過ぎたら3回接種
初回接種から2ヶ月後に2回目
初回接種から6ヶ月後に3回目
小学校6年~高校1年相当の女の子へ あなたと関係のある“がん”があります。
がんにはウイルスの感染がきっかけでおこる“がん”もあります。
その1つがこれからお伝えする子宮頸がんです。
子宮頸がんは子宮の頸部という子宮の出口に近い部分にできる“がん”で、若い世代の女性のがんの中で多くを占める“がん”です。HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因と考えられています。このウイルスは女性の多くが一生に一度は感染するといわれているウイルスで、感染してもほとんどの人ではウイルスが自然に消えますが、一部の人で“がん”になってしまうことがあります。今のところ、ウイルスに感染した後にどのような人ががんになるのかわかっていません。
ウイルス感染を防ぐことが“がん”にならないための手段のひとつです。
日本では毎年、約1.1万人の女性が子宮頸がんになり(70人に1人)、約2,900人が亡くなっています。患者さんは20歳代から増え始めて、30歳代までにがんの治療で子宮を失い、妊娠できなくなってしまう人も、1年間に約1,000人います。
HPV(200種類以上の「型」があります)の中には子宮頸がんをおこしやすい種類のものがあります。HPVワクチン、特に9価ワクチン(シルガード®9)はHPV16,18型に加えて子宮頸がんとの関連性において高リスク型の31,33,45,52,58型5種類のHPV感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80-90%を防ぎ、“がん”そのものを予防する効果があることが分かってきています。
HPVワクチンは筋肉注射になります。 気になる点があれば医師、看護師にご相談ください。
HPVワクチンについて知って、接種を受けましょう。
⚫︎ 子宮頸がん予防の最前線
子宮頸がんで苦しまないために、次の2つのことを頑張りましょう。
ひとつは HPVワクチンを接種し、HPVの感染を予防することです。(公費で受けられます)
諸外国では女の子の80%以上がワクチンを受けています。日本の接種率は低く、2019年には1%台でした。徐々に上昇してきたとはいえ30%台に停まっています。HPVに起因する子宮頸がん症例の年齢標準化発生率は主要7カ国の中でも日本は断突トップで、恥ずべきことです。
もうひとつは 子宮頸がん検診で早期発見・治療につなげることが大切です。HPVワクチンを接種していてもしていなくても、20歳になったら、 2年に1回、検診を受けましょう。
キャッチアップ接種について
対象 HPVワクチンの接種を逃した、
平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれの女子
接種期間 令和7年3月まで
ご予約はお電話にて承っております